恐怖と欲望

　簡単に分離感を捕まえる方法を。

　人生の苦しみはほとんど「健康かお金か人間関係」に集約されます。しかし、取り立てて病気もなく仕事も順調でお金にも苦労せず、人間関係もそこそこ対処できていると「自分には問題がない」というところで停滞してしまいます。公務員のような安定した生活が保証されると、それだけで人生という名のゲームがEASYモードになってしまうようなもの。

　問題を見つける一つの方法は、自分の能力以上の困難や挑戦に立ち向かい危険を犯すことです。難易度の高い勉強をマスターするとか、日本全ての山を徒歩で登るとか、特定のジャンルでナンバーワンを目指すとか。特に興味が無かったことや苦手を攻めるとベターで、肉体の限界や人間関係の苦労や分離感が浮き上がってきます。これは、勇者の選択です。

　ただ、一般人はエネルギーがないから安定を取るわけで、そんなクズでも分離感を浮上させる方法があります。それは「欲望と恐怖」です。

 　すべての身体のエネルギーが満ちている時、欲望は実行が可能で、恐怖には大胆に立ち向かうことが出来ます。つまり、欲望や恐怖はなくなります。欲望に囚われるのは、「若さ」(5左の領域、コスモス体、コーザル体、メンタル体)のエネルギーがないからです。そして、恐怖に囚われるのは、「老化」(エーテル体、アストラル体、メンタル体、肉体)に関わるエネルギーがないからなのです。

　欲望も恐怖も、エゴという分離感から派生しています。自分が欲しているもの(手に入らないもの)と自分が恐れているものをリストにするだけでも、「自分だと思っているアイデンティティ」を手放すことが出来るのです。

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