被害者意識は決して被害妄想ではなく、加害者(明確な敵)がいます。加害者の正体は「人類の愚かさ」です。
コーザル体は世界に対する真実と嘘を保持します。コーザル体が貧しい人々が多く集まると、幻想や妄想や愚かさが黒雲のように真理を覆い隠します。この愚かさの黒雲は力を持ち、人を支配します。コーザル体が弱い個体は簡単に黒雲(嘘)に飲み込まれ、さらにその勢力を増していきます。
いわゆる、浮世の柵(しがらみ)や世間様、同調圧力です。昔の偉い人はこれを「情に掉させば流される」と書き残しました。
黒雲に飲み込まれた魂はその良心が強烈な違和感を発し、「被害者意識」という精神の病を発症します。悪に傾いたメンタル体は制御が効かなくなり、「情」と「嘘」と「正当化」と「支配」に囚われます。メンタル体に過剰にエネルギーが注がれる反動でアストラル体が欠乏してしまい、自分の感情がわからなくなります。
この病の怖ろしいところは、嘘が主体になるため「真実」が敵になってしまうことです。真実だけが救ってくれるのに、真実に近づけなくなるため、被害者意識がどんどん悪化します。そのため、ほぼ全ての人は「痛みに伴う態度」が最終段階に達していてしまいます。
15.中毒としての痛み。
痛みの崇高化。痛みによって、殉教性と聖者性が与えられる、犠牲者としての地位が達成される。
コーザル体の貧しさとは、言い換えると自己の主体性を放棄していることです。依存的というか、何かにすがらないと生きていけないエネルギー的な弱さ。
テーマ「被害者意識」(コーザル体、メンタル体)
治療方法としては、第一段階はエゴの傲慢さを抑えて感謝を取り戻すこと。第二段階は「非情」に徹すること。安易な情に流されないようにすると、被害者意識は解消されます。
面白いのは、この2つの身体が同時にダメージ受けるような場合、同様に被害者意識を感じることです。いままで扱ってきたテーマで言うと「呪い」「祟り」「若さ(=老化)」「自殺」「依存症」「与える(=与えない)」「性的役割」「壊れた親子関係」「豊かさ(=貧しさ)」「テレパシー(=テレパシーが働かない)」「自己投影」など。