仏教では、六道と呼ばれる境遇の分け方があります。
天道 - 人間道 - 修羅道 - 畜生道 - 餓鬼道 - 地獄道
で、畜生道以下を「三悪趣」、修羅道まで含めて「四悪趣」というのですが、どうも、さとりきねしの範疇で扱わないといけない模様。
エネルギーの少ないエリアに行ってしまった、はぐれ集合魂とか、先祖霊だったり、どうもアクセスが必要なケースが出てきて、その情報を取るためのテーマのまとめです。
テーマ「六道 - 四悪趣」
・ゼプトン体
場所を特定。
1.地獄道(1-16)
2.餓鬼道(1-36)
3.畜生道
4.修羅道
<地獄道>
・八熱地獄
1-1. 等活地獄
殺生
想地獄の別名を持つ。いたずらに生き物の命を断つ者がこの地獄に堕ちる。また、生前争いが好きだった者や、反乱で死んだ者もここに落ちると言われている。
1-2.黒縄地獄
+盗み
殺生のうえに盗みを重ねた者がこの地獄に堕ちる。
1-3.衆合地獄
+邪淫
堆圧地獄の別名を持つ。先の二つに加えて淫らな行いを繰り返した者が落ちる。
1-4.叫喚地獄
+飲酒
酒に毒を入れて人殺しをしたり、他人に酒を飲ませて悪事を働くように仕向けたりすることなど。
1-5.大叫喚地獄
+妄語
叫喚地獄の下に位置し、その10倍の苦を受ける。叫喚地獄で使われる鍋や釜より大きな物が使われ、更に大きな苦を受け叫び喚く。
1-6.焦熱地獄 / 炎熱地獄
+邪見(仏教の教えとは相容れない考えを説き、また実践する。)
大叫喚地獄の下に位置し、その10倍の苦を受ける。常に極熱で焼かれ焦げる。赤く熱した鉄板の上で、また鉄串に刺されて、またある者は目・鼻・口・手足などに分解されてそれぞれが炎で焼かれる。この焦熱地獄の炎に比べると、それまでの地獄の炎も雪のように冷たく感じられるほどであり、豆粒ほどの焦熱地獄の火を地上に持って来ただけでも地上の全てが一瞬で焼き尽くされる。
1-7.大焦熱地獄 / 大炎熱地獄
+犯持戒人(尼僧・童女などへの強姦。)
焦熱地獄の下に位置し、前の6つの地獄の一切の諸苦に10倍して重く受ける。また更なる極熱で焼かれて焦げる。その炎は最大で高さ500由旬、横幅200由旬あるという。罪人の苦しみの声は地獄から3000由旬離れた場所でも聞こえる。
1-8.阿鼻地獄 / 無間地獄
+阿羅漢殺害
地獄の最下層に位置する。大きさは前の7つの地獄よりも大きく、縦横高さそれぞれ2万由旬(1由旬=10km)。最下層ゆえ、この地獄に到達するには、真っ逆さまに落ち続けて2000年かかるという。前の七大地獄並びに別処の一切の諸苦を以て一分として、大阿鼻地獄の苦、1000倍もあるという。剣樹、刀山、湯などの苦しみを絶え間(寸分・刹那)なく受ける。背丈が4由旬、64の目を持ち火を吐く奇怪な鬼がいる。舌を抜き出されて100本の釘を打たれ、毒や火を吐く虫や大蛇に責めさいなまれ、熱鉄の山を上り下りさせられる。これまでの7つの地獄でさえ、この無間地獄に比べれば夢のような幸福であるという。
・八寒地獄
1-9.頞部陀(あぶだ)地獄 Arbuda
寒さのあまり鳥肌が立ち、身体にあばたを生じる。
1-10.尼剌部陀(にらぶだ)地獄 Nirarbuda
鳥肌が潰れ、全身にあかぎれが生じる。
1-11.頞哳吒(あたた)地獄 Atata
寒さによって「あたた」という悲鳴を生じるのが、名前の由来。以下「虎虎婆」まで共通。
1-12.臛臛婆(かかば)地獄 Hahava
寒さのあまり舌がもつれて動かず「ははば」という声しか出ない。
1-13.虎虎婆(ここば)地獄 Huhuva
寒さのあまり口が開かず「ふふば」という声しか出ない。
1-14.嗢鉢羅(うばら)地獄 Utpala
全身が凍傷のためにひび割れ、青い蓮のようにめくれ上がる事から「青蓮地獄」とも呼ばれる。
1-15.鉢特摩(はどま)地獄 Padma
意訳で「紅蓮地獄」とも呼ばれる。鉢特摩は蓮華を意味するサンスクリット語の音写。ここに落ちた者は酷い寒さにより皮膚が裂けて流血し、紅色の蓮の花に似るという。
1-16.摩訶鉢特摩(まかはどま)地獄 Mahapadma
意訳で「大紅蓮地獄」とも呼ばれる。八寒地獄で最も広大。摩訶は大を意味するサンスクリット語の音写。ここに落ちた者は、紅蓮地獄を超える寒さにより体が折れ裂けて流血し、紅色の蓮の花に似るという。
<餓鬼道>
2-1.鑊身(かくしん)
私利私欲で動物を殺し、少しも悔いなかった者がなる。眼と口がなく、身体は人間の二倍ほども大きい。手足が非常に細く、常に火の中で焼かれている。
2-2.針口
貪欲や物惜しみの心から、布施をすることもなく、困っている人に衣食を施すこともなく、仏法を信じることもなかった者がなる。口は針穴の如くであるが腹は大山のように膨れている。食べたものが炎になって吹き出す。蚊や蜂などの毒虫にたかられ、常に火で焼かれている。
2-3.食吐
自らは美食を楽しみながら、子や配偶者などには与えなかった者がなる。荒野に住み、食べても必ず吐いてしまう、または獄卒などに無理矢理吐かされる。身長が半由旬もある。
2-4.食糞
僧に対して不浄の食べ物を与えたものがなる。糞尿の池で蛆虫や糞尿を飲食するが、それすら満足に手に入らず苦しむ。次に転生してもほとんど人間には転生できない。
2-5.無食
自分の権力を笠に着て、善人を牢につないで餓死させ、少しも悔いなかった者がなる。全身が飢渇の火に包まれて、どんなものも飲食できない。池や川に近づくと一瞬で干上がる、または鬼たちが見張っていて近づけない。
2-6.食気(じっけ)
自分だけご馳走を食べ、妻子には匂いしか嗅がせなかった者がなる。供物の香気だけを食すことができる。
2-7.食法
名声や金儲けのために、人々を悪に走らせるような間違った説法を行った者がなる。飲食の代りに説法を食べる。身体は大きく、体色は黒く、長い爪を持つ。人の入らぬ険しい土地で、悪虫にたかられ、いつも泣いている。
2-8.食水
水で薄めた酒を売った者、酒に蛾やミミズを混ぜて無知な人を惑わした者がなる。水を求めても飲めない。水に入って上がってきた人から滴り落ちるしずく、または亡き父母に子が供えた水のわずかな部分だけを飲める。
2-9.悕望(きもう)
貪欲や嫉妬から善人をねたみ、彼らが苦労して手に入れた物を詐術的な手段で奪い取った者がなる。亡き父母のために供養されたものしか食せない。顔はしわだらけで黒く、手足はぼろぼろ、頭髪が顔を覆っている。苦しみながら前世を悔いて泣き、「施すことがなければ報いもない」と叫びながら走り回る。
2-10.食唾(じきた)
僧侶や出家者に、不浄な食物を清浄だと偽って施した者がなる。人が吐いた唾しか食べられない。
2-11.食鬘(じきばん)
仏や族長などの華鬘(花で作った装身具)を盗み出して自らを飾った者がなる。華鬘のみを食べる。
2-12.食血
肉食を好んで殺生し、妻子には分け与えなかった者がなる。生物から出た血だけを食べられる。
2-13.食肉
重さをごまかして肉を売った者がなる。肉だけを食べられる。四辻や繁華街に出現する。
2-14.食香烟
質の悪い香を販売した者がなる。供えられた香の香りだけを食べられる。
2-15.疾行
僧の身で遊興に浸り、病者に与えるべき飲食物を自分で喰ってしまった者がなる。墓地を荒らし屍を食べる。疫病などで大量の死者が出た場所に、一瞬で駆けつける。
2-16.伺便
人々を騙して財産を奪ったり、村や町を襲撃、略奪した者がなる。人が排便したものを食し、その人の気力を奪う。体中の毛穴から発する炎で焼かれている。
2-17.地下
悪事で他人の財産を手に入れた上、人を縛って暗黒の牢獄に閉じ込めた者がなる。暗黒の闇である地下に住み、鬼たちから責め苦を受ける。
2-18.神通
他人から騙し取った財産を、悪い友人に分け与えたものがなる。涸渇した他の餓鬼に嫉妬され囲まれる。神通力を持ち、苦痛を受けることがないが、他の餓鬼の苦痛の表情をいつまでも見ていなければならない。
2-19.熾燃
城郭を破壊、人民を殺害、財産を奪い、権力者に取り入って勢力を得た者がなる。身体から燃える火に苦しみ、人里や山林を走り回る。
2-20.伺嬰児便
自分の幼子を殺され、来世で夜叉となって他人の子を殺して復讐しようと考えた女がなる。生まれたばかりの赤ん坊の命を奪う。
2-21.欲食
美しく着飾って売買春した者がなる。人間の遊び場に行き惑わし食物を盗む。身体が小さく、さらに何にでも化けられる。
2-22.住海渚
荒野を旅して病苦に苦しむ行商人を騙し、品物を僅かの値段で買い取った者がなる。人間界の1000倍も暑い海(ただし水は枯れ果てている)の中洲に住む。朝露を飲んで飢えをしのぐ。
2-23.執杖(しつじょう)
権力者に取り入って、その権力を笠に着て悪行を行った者がなる。閻魔王の使い走りで、ただ風だけを食べる。頭髪は乱れ、上唇と耳は垂れ、声が大きい。
2-24.食小児
邪悪な呪術で病人をたぶらかした者が、等活地獄の苦しみを得た後で転生する。生まれたばかりの赤ん坊を食べる。
2-25.食人精気
戦場などで、必ず味方になると友人を騙して見殺しにした者がなる。人の精気を食べる。常に刀の雨に襲われている。10年~20年に一度、釈迦、説法、修法者(仏・法・僧)の三宝を敬わない人間の精気を奪うことができる。
2-26.羅刹(らせつ)
生き物を殺して大宴会を催し、少しの飲食を高価で販売した者がなる。四つ辻で人を襲い、狂気に落としいれ殺害して食べる。
2-27.火爐焼食(かろしょうじき)
善人の友を遠ざけ、僧の食事を勝手に食った者がなる。燃え盛る炉心の中で残飯を食べる。
2-28.住不浄巷陌(じょうふじょうこうはく)
修行者に不浄の食事を与えた者がなる。不浄な場所に住み、嘔吐物などを喰う。
2-29.食風
僧や貧しい人々に施しをすると言っておきながら、実際に彼らがやってくると何もせず、寒風の中で震えるままにしておいた者がなる。風だけを食べる。
2-30.食火炭
監獄の監視人で、人々に責め苦を与え、食べ物を奪い、空腹のため泥土を喰うような境遇に追いやった者がなる。死体を火葬する火を食べる。一度この餓鬼になった者は、次に人間に転生しても必ず辺境に生まれ、味のある物は喰うことができない。
2-31.食毒
毒殺して財産を奪ったものがなる。険しい山脈や氷山に住み、毒に囲まれ、夏は毒漬けと天から火が降り注ぎ、冬には氷漬けと刀の雨が降る。
2-32.曠野(こうや)
旅行者の水飲み場であった湖や池を壊し、旅行者を苦しめた上に財物を奪った者がなる。猛暑の中、水を求めて野原を走り回る。
2-33.住塚間食熱灰土(じゅうちょうかんじきねつかいど)
仏に供えられた花を盗んで売った者がなる。屍を焼いた熱い灰や土を食べる。月に一度ぐらいしか食べられない。飢えと渇き・重い鉄の首かせ・獄卒に刀や杖で打たれる三つの罰を受ける。
2-34.樹中住
他人が育てた樹木を勝手に伐採して財産を得たものがなる。樹木の中に閉じ込められ、蟻や虫にかじられる。木の根元に捨てられた食物しか喰えない。
2-35.四交道(しきょうどう)
旅人の食料を奪い、荒野で飢え渇かせた者がなる。四つ角に住み、そこに祀られる食べ物だけを食べられる。鋸で縦横に切られ、平らに引き延ばされて苦しむ。
2-36.殺身
人に媚びへつらって悪事を働いたり、邪法を正法のごとく説いたり、僧の修行を妨害した者がなる。熱い鉄を飲まされて大きな苦痛を受ける。餓鬼道の業が尽きると地獄道に転生する。
<畜生道>
「慚は人に恥ず、愧は天に恥ず、これを慚愧と名づく、無慚愧は名づけて人とせず。名づけて畜生とす。」
畜生道は牛馬など畜生の世界である。ほとんど本能ばかりで生きており、使役されなされるがままという点からは自力で仏の教えを得ることの出来ない状態で救いの少ない世界とされる。他から畜養(蓄養)されるもの、すなわち畜生である。
<修羅道>
阿修羅の住まう世界である。修羅は終始戦い、争うとされる。苦しみや怒りが絶えないが地獄のような場所ではなく、苦しみは自らに帰結するところが大きい世界である。