順当に進んでいたものが大きく揺らぐ。たった3歩で自殺に至る。
第一プロセス「能力喪失のプロセス」
自分が所有しているモノだと思っていたものが突然消える。次第に力を失っていく。依存してた人が死ぬ、振られる。受験・就職に失敗。自己破産する。体力がなくなる、病気になる。以前面白かったものが面白くない、考えられなくなった。などなど。
第二のプロセス「焦燥のプロセス」
「力が失われていくベクトル」を克服し得ているのは、焦燥感に過ぎない。対象物を乗り換える、無理やり以前と同じ状態を維持するなどで、「困難に打ち勝った」とウソぶく。
第三のプロセス「自己嫌悪と自己否定のプロセス」
無力感。自分は以前のように戻れない。自己嫌悪になり、自分など存在しない方がいい、という自己存在の否定へ至る。その思考はなにをしても付きまとい、ループする。気を紛らわせるいろいろなこともだんだん効力を失い、ある一つの思考に囚われ続ける状態が発生する。
「自分は、駄目になっていっている。」
「自分は、もう駄目である。」
「これでは、もう今後、生きている意味がない。」
プロトコル「自己同一化」
意図「自分のもの、という執着を全て手放す。」
・自己同一化、「それは自分のである」という思い込み
・「自分が」「自分の一部だと思っている」何かを失うことへの恐怖、依存
キューブラー・ロスによる死の受容5段階モデルが近い。焦燥=怒りと読み替えが出来る。
「自分の内面において、おのずと自然に失われて行くものに、自分のものだという所有を主張しなければ、小悟に帰還する一歩を踏み出すことになる。」